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2013.04.16

第36個故事 Taipei Exchanges

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筋☆3 エンタメ度☆3 音楽☆3.5 画面☆4 感動度☆3.5 思考度☆3.5

桂綸とその妹が二人三脚でカフェを起業する話。

最初は客足が伸びなくて困っていたが、ふとしたきっかけで店内で物々交換をする斬新なアイデアが生まれ、

店はあっという間に大繁盛。

プロットが明瞭で、寸分のムダもなく、文芸映画にありがちな冗漫な長回しや尺余りはほどんど見られないことにとても好印象。

映画の進行を目で追っていくうちに、至福でちょっぴり贅沢なカフェのひとときを体験できたと思う。人に勧められる映画の部類に入るわこれ。笑。

音楽や映像はとてもこじんまりとしていて、台湾映画の中で稀にみた精巧で洗練された作りである。実際にあのカフェへ行ってみたいと思ってしまう。

 

ささやかな話だが、とても考えさせられるセリフがいくつかある。

「在這個城市里,一定有人少了骨瓷,也一定有人多了骨瓷,

一定有人少了沙發,也一定有人多了沙發,只是還沒找到彼此而已。這就是城市,這就是城市日複一日的故事……」は、とても心に響く言葉だと思う。

 

終わりに「在你心裡,最有價值的事情是什麼?」という観客に問いかけるてテロップが出てきて、思わずドキッとした。

なんだろうって思っちゃう。

映像美が先行して、それにフィットする音楽が流れ、

人生観や感情論も、その見どころになる物々交換の過程に隠され、

人々に訴え、問いかけるものがちゃんと用意される。

こんな心地の良い映画は久しぶりだ。

 

 

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    keigokao 發表在 痞客邦 留言(0) 人氣()