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2012.05.07

Detachment (日本未公開、中訳:人間師格

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筋☆3.5 エンタメ度☆3 音楽☆3.5 画面☆4 感動度☆3.5 思考度☆4.5

近頃見た映画の中で、最高に考えさせられる作品だ。David Lynchのあれとは別で、意味深長な方向でね。アメリカの底辺校の学級崩壊ぶりを背景に、問題児だらけの高校に凄腕の教師が降臨っていう妖怪退治系の映画だけど、

「ごくせん」や「GTO」などと次元が断然違う。


筋は至って単純なんだが、語り方によってきちんとした起承転結の妙を得ていて、尚且つ奥行き感があると思う。

主人公自身も幼少期のトラウマでなかなか心を開かないが、

学級の中にいるデブのいじめられっ子・バスの中の淫売少女・主人公に恋心を抱く同僚という三人の女性によって、

自分の暗い過去を直面する羽目に。


特に、たちの悪い淫売少女に絡まれたにもかかわらず、

自分の妹のように慈しみをもって接してくれる優しい主人公のくだりがいい。

この世に存在するはずのない偉大な男性に見えて、とても尊敬してしまい、あやかりたいと思う。


作中のエピソードごとに挿入された主人公の独白は、とてつもなくディープな人生論や教育論なのに、

説教臭さが全くなく、どれも深みをもっている。


しかも主人公の仕草や声はすべてこの役に嵌り込んでいて、優しさの中に悲しみを込めている。

やるせない重い話を聞いているのに、なぜかこっちまで「あるある」と頷いてしまい、その共感がとても心地よかった。


この映画の台詞を考えた作家は、人生の機微を知り尽くした人でなければならないと思う。

ここで幾つかの台詞を記そう。

"We all have problems. We all have things dealing with. And we all...take them with us at night, take them to work in the morning. I think that helplessness, that realization for boating off, being adrift in the sea, no bowies and safety when you thought youll be the one, throwing the bowie"

Its so easy to be careless, it takes course and courage to take cares.

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