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2011.02.21
ヴィヨンの妻
筋☆3.5 エンタメ度☆3.5 音楽☆3 画面☆4 感動度☆4 思考度☆3
「人非人でもいいじゃないの。私たちは、生きていさえすればいいのよ。」
というセリフにジーンと来た。
松たか子は夢を追う(現実逃避?)大谷という作家を支える健気な女性さっちゃんを、みごとに演じた。
凛々しい中、なお愛嬌と色気があり、この役作りは割と好きだ。
いざ立ち上がり、口紅をつけたり手で拭ったりするシーンに、女のある決意を感じさせ、鬼気迫るものがあり、こっちも見とれてしまう。
名誉と同等なプレッシャーを背負って生きている様と、常に逃げ出したいデカダンスな作家大谷の退廃ぶりを、浅野忠信がよく捉えた。
一応、文筆業を営む同士なんだから、少しだけ、我が身を振り返るような作品だった。
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