2010.04

空気人形

14

筋☆3 エンタメ度☆3.5 音楽☆4 画面☆4.5 感動度☆3 思考度☆3.5

 


是枝裕和作品。映像美がひたすら独走してる映画。


女の子バージョンのピノキオ、大人の童話って感じかな。

何より筋は分かりやすくて、物語の進行と共にほんわかと光る美しい映像が息を呑むほどすばらしい。

春のうららかで甘ったるい空気が感じられる。

どこでも静止画にしたら絵葉書になるレベルだと言っても過言ではない。


ペイドナが演じるラブドールが、歪んでいる人間の欲望を満たしてくれるが、

とうとう持ってはいけない「心」を持ってしまった。

こんな設定だと筋が月並みになってしまうが、あとの展開が意外とドラマチックなので好感度アップ。


人間の心のひずみを扱う作品なのに、まるで日常のありふれた出来事のような生活感が溢れて、監督の感性を感じる。


4コマ漫画の業田良家が原作だと?みたいな驚きの映画だった。

芸術性も高く、コレクションに値ずるいい作品だと思う。

 


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    keigokao 發表在 痞客邦 留言(0) 人氣()