close
2011.10.29
99 francs(中題:99法郎)
筋☆3 エンタメ度☆3 音楽☆3.5 画面☆4 感動度☆3 思考度☆3.5
フランスの広告業界の話。
展開はある程度読めるけど、ストーリーテリングの映像表現は秀逸。
「つまらないCMの背後には、ボツにされたアイディアが無数潜んでいるのだ」ことが前提として語られ、
主人公の革命的でクーデターじみた行為が映画のクライマックスになる。
我々の消費行動における選択行為は、単純に見えるけど実は広告に多大なる影響力に牽引されている。
冒頭の飛び込み自殺のシーンを見せるのは終盤の謎解きと額縁構造になってるのでは…他の映画でもよく見る展開じゃん。
と思いきや、それだけじゃ終わらず、
今度は主人公自身が商品となり、99fで売りさばかれるんだ。
全編にわたり斬新な手法で、「マーケティング」とは何かという小難しいテーマを気軽に観客に語りかける。
考えさせられる良作である。
文章標籤
全站熱搜